Hay clases sociales /『社会格差はどこから?』(あかね書房)原作
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少しなれたら
文: Equipo Plantel エキポ・プランテル
絵: Joan Negrescolor ホアン・ネグレスコロール(スペイン)
シリーズ名:Libros para manana 3
出版社: Media Vaca, 2015 (文は1978)
サイズ: 19x22cm, ハードカバー
ページ数: 46ページ
対象年齢: 表示なし
ISBN: 9788494362521
スペインで独裁が終わった直後の1977~78年に、バルセロナのLa Gaya Ciencia という出版社から刊行されたシリーズ「明日のための本」を、文章はほぼそのまま(カンマの位置などいじったけれども、ほぼいじっていない、とのこと)、イラストだけ刷新して復刊した意欲的なシリーズ。
巻ごとに、別の若いイラストレーターが各自の画風と解釈で描きおこしたイラストも見物です。1. Como puede ser la democracia (民主主義は誰のもの?)2. Asi es la dictadura (独裁政治とは?)3. Hay clases sociales (社会格差はどこから?)4. Las mujeres y los hombres. (女と男のちがいって?)3巻目のテーマは「社会階級」。「すべての人は平等です。けれども、人を平等ではなくするものがあります。」という文章で始まります。子どもたちにも明快な言葉で、貧富の差、階級間の格差などの本質が語られます。巻末には、まず「社会階級についての質問」として、5つの質問があり、子どもの読者にこたえを出版社に送るよう、誘いかけています。この質問も、当時のままとのこと。そして最後に、「社会階級 今とむかし」として、40年近くの間のこのテーマの変遷を解説しています。内容が古びていないこと、40年前にこのような本がでていたことは、ほんとうにびっくりです。4巻セットでぜひ。
2016年ボローニャ国際ブックフェア ラガッツィ賞 ノンフィクション部門大賞受賞
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